父と娘の往復書簡

7/20/2016

 



松本幸四郎さんと、松たか子さんの『父と娘の往復書簡』という本を思い出した。

わたしが、舞台をたくさん観るのは、その一瞬の感動が好きだから。

舞台には、観客と創り手のエネルギーが物凄く高まるなんとも言えない高揚感が生まれる時があるとわたしは感じている。

お客さんは黙って客席に座っていながら、その熱気が舞台と相まって、なにやら物凄い一体感と感動をつくりだすのだ。

でも!それは目に見えないから、
表現するのが難しい。

それを、言葉で表している、と感じた本がその往復書簡だった。(と記憶している。)


観客である私が舞台の感動や熱気を語ると、
ひとりよがりの感想を言っているだけ、という気持ちになって自信を持てずにいたんだけど、本のなかで松本幸四郎さんが、舞台の感動は一瞬であり、消えゆくものだが、と語っているのは、自分の感想を肯定されたようで嬉しかった。

今月号の銀座百点にも、そんなエッセイが載っていて、演じ手が感じる客席からの熱が言葉で書かれていた。

あの時の!その!感動がたまらなくて、観劇回数が増えちゃうんだなぁ。


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