Interview
2/28/2016
3年前、東京・丸の内で“朝の7時30分”にはじまるお芝居の公演がありました。その時の演出家、保科由里子(ほしな・ゆりこ)さんが、オリジナルミュージカル「ザ・ハッピーファミリー!」をつくるとの情報を聞き、お話を伺いました。
「みる人とつくる人を、ほんの少しちかづける」をコンセプトに、丸の内と、朝の時間と、ミュージカルをテーマに綴るこのブログから、「丸の内の朝に出会った」保科さんがつくる「新作ミュージカルのこと」、ミュージカルとの出会いや「チームホッシーナ」について。早朝という、異例の時間にはじまる公演を引き受けて下さったチャレンジャーな保科さんの、新たな挑戦についてご紹介します。
Q
新作ミュージカル「ザ・ハッピーファミリー!」について、お聞かせください。どのような作品をつくるのでしょうか?または、どのようにしたいと思っていらっしゃいますか?
A
今回、チームホッシーナは「子供達に良質な演劇を」というコンセプトで創っている、チームホッシーナKIDS公演その2「寝たり読んだり走ったりりり」という、太宰治の「走れメロス」をベースにしたオリジナル作品と、チームホッシーナ第三回劇場公演「ザ・ハッピーファミリー!」の2本立てで上演します。
「ザ・ハッピーファミリー!」は、チームホッシーナ史上初の、オリジナルミュージカルです。お話しは、TEDならぬ、HEADカンフェレンスで「人が幸せに生きるための方法」という自分のアイデアを話に来た青年の、家族の話です。
私の作品の特徴でもありますが、底辺にドラマが流れつつも、それをコメディで覆っています。ハッピーなミュージカルですよ!!
Q
今回の公演メンバーである、「チームホッシーナ」とは、いったいどのようなチームですか?
A
チームホッシーナとは、保科由里子が創りたい演劇を、自由にノビノビと創作するために必要な人たちが集まったチームです。
小池みのり・谷内愛・藤田光之・藤原彰子・保科由里子・松崎裕美・山﨑将平の7人!最強に素敵で最強に自慢の、メンバーです。
Q
今回チームホッシーナでの初めてのミュージカルですが、保科さんご自身が、初めて観たミュージカルや、お気に入りの作品はありますか?
A
記憶している初めて観た作品は、小学校6年生の観劇教室で拝見した、劇団四季「夢から醒めた夢」です。そしてそのすぐ後に、宝塚月組「ミー&マイガール」。
この2本に感化されて、中学に入学してすぐに演劇部に入部。以来、ずっと、ずうっと演劇続けています。観ることも、創ることも。
Q
保科さんは、海外(NY)で活動されていた時期があるとのことですが、NYではどのような体験をされましたか?
A
日大芸術学部音楽学科を卒業してすぐにNYへ留学に行きました。全く英語が出来なかったのでまずは語学学校に通い、それと平行してHB studioという老舗のアクティングスクールにも通いました。パートタイムでクラスを受講し始め、結果、そのスクールのフルタイムの生徒になりました。スクール在籍中からオーディションを受け始め、主にオフオフブロードウェイの舞台を中心に活動していました。
そして、オフブロードウェイの舞台に立ったり、学生映画、自主制作映画、ソープオペラ(日本で言うところの昼ドラ)など映像作品にも出演しました。また、同時に、セルフプロデュースで、作・主演のワンウーマンミュージカルコメディキャバレーショーという、歌うスタンダップコメディアンのような一人舞台を5、6年?(何年か忘れちゃいました)続けました。
毎年新作を書いていたんですよ。これが、私が今現在、作・演出をしている起源だと思います。11年2ヶ月の、私の人生の中で掛け替えのない大切な時間をNYで過ごした事は、何にも変えられない経験です。
Q
ミュージカルでは物語の他に、登場人物の心の声を表現する“音楽”も大切な要素ですね。ミュージカル「ザ・ハッピーファミリー!」では、どのような音楽がつくられていますか?
A
今回作曲して下さるのは、J-POPやCM音楽、ゲーム音楽などの作曲をメインで手掛けている藤本藍さんと櫻井幸太さんです。ミュージカルの作曲回数は多くないはずなのに、物語と、そのナンバーを歌う役のセリフと心情や状況を、これでもかというほどに、ドンピシャで書き当てて下さっています。
ミュージカルと言うには曲数は少ないかもしれません。でも、ストレートプレイと言うには、音楽が物語を担い過ぎている。
だから、やっぱりこの作品はミュージカルだと思うんです。音楽が、歌が、物語を語り、役を形作る。全ての曲が、この「ザ・ハッピーファミリー!」になくてはならない、唯一無二の掛け替えのない素敵な曲になっています。
Q
最後に、観客のみなさんにメッセージをください。
A
この度上演する、チームホッシーナ第三回劇場公演「ザ・ハッピーファミリー!」は、チームホッシーナ初のミュージカル!しかもオリジナルミュージカルです!
出演は、「エリザベート」等出演の安倍康律、「塔の上のラプンツェル」ラプンツェル役歌声吹き替えの小此木まり、宝塚男役出身のかわづ恵、「ライオン・キング」ナラ役等ヒロインを務めた劇団四季出身の谷内愛、「レ・ミゼラブル」等出演の藤田光之のミュージカルを中心に活動する俳優5名と、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞受賞した映像を中心に活動する山﨑将平の計6名のキャストで創ります!
そして、この「ザ・ハッピーファミリー!」と同時上演するのは、チームホッシーナKIDS公演その2「寝たり読んだり走ったりりり」。
こちらは、太宰治作「走れメロス」を読む「女生徒」の1日の物語です。
NYでがっつり学んだメソッド演技を元に、緻密で真摯な作品を創ります。ミュージカルは芝居です。ストーリーを楽しんで頂けるよう、「ザ・ハッピーファミリー!」という物語をお見せします。ぜひ観にいらしてください!!
Mayo :
インタビューをとおして驚いたことは、保科さんとミュージカルの出会いが劇団四季と、宝塚だったこと。王道!!(笑)そして、それからずっと創り続けているということ。子供の時の衝撃がその人の未来を変える。そして、今度は保科さんの作品に影響を受ける子供たちが出てくるのかも。会場となる日暮里d-倉庫は、大きな劇場とはひと味違う、熱い感動や、発見、ワクワクする胸の高まりを感じることができる空間です。保科さんを中心に集まる「チームホッシーナ」のチームワークはTwitterやブログにあふれているので、どうぞご覧下さい。
「みる人とつくる人」が、ほんの少し近くなって、お芝居やミュージカルの魅力が、より多くの人に届きますように。KIDS公演とオリジナルミュージカル「ザ・ハッピーファミリー!」の2本立てで伺います!保科さん、お話をありがとうございました。
インタビューをとおして驚いたことは、保科さんとミュージカルの出会いが劇団四季と、宝塚だったこと。王道!!(笑)そして、それからずっと創り続けているということ。子供の時の衝撃がその人の未来を変える。そして、今度は保科さんの作品に影響を受ける子供たちが出てくるのかも。会場となる日暮里d-倉庫は、大きな劇場とはひと味違う、熱い感動や、発見、ワクワクする胸の高まりを感じることができる空間です。保科さんを中心に集まる「チームホッシーナ」のチームワークはTwitterやブログにあふれているので、どうぞご覧下さい。
「みる人とつくる人」が、ほんの少し近くなって、お芝居やミュージカルの魅力が、より多くの人に届きますように。KIDS公演とオリジナルミュージカル「ザ・ハッピーファミリー!」の2本立てで伺います!保科さん、お話をありがとうございました。
【公演情報】
日程:2016年3月9日(水)ー13日(日)
場所:日暮里dー倉庫
*料金
【KIDS公演】小学生以下:無料 中学生以下:700円 大人:1000円
【KIDS公演】小学生以下:無料 中学生以下:700円 大人:1000円
【ミュージカル公演】前売り:4200円 当日:4500円
【通し券】(前売りのみ)前売り:4700円 U-25:4200円(当日受付にて年齢確認あり)
〈上記2作品の同時上演・1作品ずつでもご観劇頂けます。〉
*チームホッシーナKIDS公演その2「寝たり読んだり走ったりりり」
原作:太宰治
作・演出:保科 由里子
出演:岩原正典・植田ゆう希・山﨑将平
*チームホッシーナ第三回劇場公演「ザ・ハッピーファミリー!」
作・演出:保科由里子
音楽:藤本藍・櫻井幸太
出演:安倍康律・小此木まり・かわづ恵・谷内愛・藤田光之・山﨑将平
振付:原田美穂
音響:小川陽平
照明:小池みのり
美術・舞台監督:田中新一
制作助手:川口恵里奈・藤村はるか
製作:チームホッシーナ
*公演日時
3月9日(水) 【M】19:30
3月10日(木)【K】18:30・【M】19:30
3月11日(金)【K】13:00・【M】14:00 /
【K】18:30・【M】19:30
3月12日(土)【K】13:00・【M】14:00 /
【K】18:30・【M】19:30
3月13日(日)【K】11:00 /
【K】13:30・【M】14:30
※【M】は「ザ・ハッピーファミリー!」
※【K】は「寝たり読んだり走ったりりり」
※【K】公演と【M】公演の間には約15分の休憩/入れ替えの時間があります。
※詳細はWEBにて随時発表致します。
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