狂言風オペラ コジ・ファン・トゥッテ@すみだトリフォニー

2/25/2016



狂言風オペラがとても面白かった!

モーツァルトのコジ・ファン・トゥッテ

木管 × 狂言 × モーツァルト。

それは本当に楽しいのか?と一回は不安になる組み合わせだけど、プロのレベルで、真剣に面白い事をやっているので、クオリティの高い変な芸術が出来上がっている。(褒め)

すみだトリフォニーのホールに、お客さんの笑いが響いていたのがその証拠だと思う。笑いを生む事は難しいはずなのに、今日の舞台はガヤガヤと自然と笑い声がはずむ。

記憶をたどって思い出したのは、この笑いは勘三郎さんの、シネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」を観た時の雰囲気。和物って、あんまり見ないけど、ガヤガヤした笑い声が聞こえていいな。


ドイツの木管奏者の皆さんも、狂言風オペラに参加して、笑いをとるし。狂言風な日本語の舞台上に、9人の奏者がずっと居る姿が自由で良い。あの人たちは日本語も分からず暇なんじゃないかと、5回くらい心配になった。

だけど、あの異色な感じが、観てる方もやってる方も楽しいんだろうなぁ!

狂言大好き、オペラ大好きな人が観たら、発狂するくらい気になるポイントがあるのかもしれないけれど、初心者な私はとても、とても楽しかった。

狂言てなに?狂言風じゃないのはどんな?と、まんまと狂言に興味を持てた。

木管隊の演奏も綺麗だったし、生演奏は心が洗われる。惹きつけられて、ゆったり見れて、笑えて、音色も心地よく、尚且つ、面白い異色な組み合わせが融合していた、コレは(笑)面白かった。凄かった。



たとえばミュージカルだと、見過ぎているから逆に楽しめない事も増えてしまう。今日みたいに、全体の空間と作品と、雰囲気を味わえるって、新しい発見の宝庫。

ライオンキングの演出だって、日本の古典が取り入れられているわけで、今日の舞台もニッポン魅力発見。古典の言葉のイントネーションや響きに惹きつけられる観劇となりました。


■演奏は「ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステン(以下BDKB)」のメンバー。狂言は大蔵流狂言師茂山一門と特別出演 桂米團治。

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